人気ブログランキング | 話題のタグを見る

暮らしの中での思い事をつづります


by carmdays
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

幸あるご飯

昔、好きだった人と新宿に出かけた時の事。


アーケード街のレストランを見て回っては、どこで食べるか店を探していた時の事。


あるラーメン屋の前に出ているサンプル品を見て、その人は、一言、こう言った。


「幸薄そうな食事だな。」


ま。 確かに。 サンプル品だから色が薄かったのかもしれないし、

たまたま、見た商品が、長崎ちゃんぽんのサンプル品だから、汁の色が薄くて、そう見えたのか。


今日、仕事帰り、突然、カレーライスが食べたくて、駅前の吉野家に入った。


旨辛カレー。


食べてて、美味しいなと思った。


でも、きっと、その昔好きだった人から言わせれば、これだって幸薄そうな食事って、言われるのかもな。


なんて、贅沢な人だったんだろうね。


思うんだよ。


途上国じゃ、ご飯にありつけなくて、餓死してる人が居て。


家の周りを見れば、誰の保護もなく、たった1人、生き抜いていかなくちゃいけない、可哀想な野良ネコ達が

いる。


確かに、手料理で、できたてほやほやは、幸多そうな食事かもしれない。


でもね、例え、街中の冴えない店のご飯であったとしても、それは、誰かが作ってくれたものであり、

幸は、こもっているよね。


カレーライスを食べながら、美味しいと思った。


食べたいものが、食べたいと思った時に、食べれる幸せを思った。


ご飯にありつけて、神様にありがとうと心の中でお礼を言った。


幸あるご飯とは、例え、コンビニの冷めたおにぎりの中であっても、宿っている。


わたしは、そう思う。


前に好きだった人は、あまりに理想主義的だ。


世の中の現実を知らない。


生きるってことを、知らない。


今日1日、また、無事にご飯が食べれること。


それが、どんなに冷たいご飯であっても、例え、安い物であっても、

ご飯ならば、それがどれであっても、幸あるご飯。


今日1日の、糧ではないだろうか。
by carmdays | 2012-10-23 19:36 | 日記