暮らしの中での思い事をつづります


by carmdays
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パパのいってらっしゃい

父は、とても素朴な人だ。


口数も少ないが、お酒を飲むとよく話す。


いつも、ひとり、黙々と、何かをしている。


そんな父は、時折、わたしのことをこうやって応援してくれる。


1.土手


わたしが7年間もの受難時代を迎えた最初の年だったか。


もう、どうにもならなくて、気持ちが心の中で暴発していた。


莫大な不安に押しつぶされて、息苦しかった。


そんな時、散歩に行こう。


そう誘い出してくれた。


行く気なんて、全然なかったが、家にじっとしていても、狂いそうだったから、ついていった。


土手について、きれいな景色だろ?と言われたが、


きれいな景色なんて、目にも入らないくらい、わたしの心は押しつぶされていた。



でも、不思議と、その後、家にじっとしていられないくらい、叫びだしたい不安でいっぱいになると、

気を紛らわすために、いつもそこへ一人いった。


今でもこよなく愛している土手の風景がなかったら、わたしは乗り越えることができただろうか。


わたしの苦難を救ってくれた景色があるから、ここからもう生涯離れられない。


どこにも行けないと、そこまで思う。


そんな場所を、父が教えてくれ、連れて行ってくれた。


きっと、父なりの、応援だったのだ。



2. いってらっしゃい


父は、いつも土手で体操をする。


ちょうど、わたしが出勤するとき、父が帰ってきて、すれ違う。


いつも、手を振って、いってらっしゃいと声をかけてくれる。


父の、応援の言葉だった。



父と母。 どちらにも愛されている自分がそこにいた。
by carmdays | 2012-08-09 14:26 | 日記